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皮膚科BLOG

皮膚糸状菌症ってどんな病気?(前半)

こんにちは

看護師の丸井戸です。

今日は、皮膚糸状菌(しじょうきん)症のご紹介をしていきたいと思います!

皮膚糸状菌症とは真菌(いわゆるカビ)による皮膚疾患です。

そしてこの病気の重大な注意点は

動物から人にうつる(人獣共通感染症)危険性があることです!

MicrosporumやTrichophytonという種類のカビによるものが多いとされています。

このカビは、お風呂場や部屋の隅のカビとは異なります。

ではこれらのカビはどこからやってくるのでしょうか?

皮膚糸状菌に感染したペットや野生動物との接触が原因のひとつとして挙げられます。

特に猫ちゃんでは毛にカビが感染していても

目で見える症状が出ていないことがあるので注意が必要です。

接触した場合、若齢や高齢の動物や人では感染のリスクが高まります。

他には糸状菌が生息している土との接触で感染することがあります。

 

動物の皮膚糸状菌症の皮膚症状は

足先や顔など糸状菌と接触しやすい末端に出る傾向があります。

動物が感染している場所を舐めたり掻いたりすることで

ほかの部位へと症状が拡大していきます。

糸状菌は毛に感染するため、感染すると脱毛することが多いです。

しかし脱毛だけではなく赤み、痒み、フケ、痂疲などが様々な症状が認められます。

また痒かったりすることも、痒くなかったりすることもあるので

診断が難しいこともあります。

次回のブログでは必要な検査や、治療の間に気をつけることについてご紹介させて頂きます!