こんにちは!
獣医師の藤井です。
今回はまぶたの出来物の治療を紹介しようと思います。
ゴールデン・レトリーバー 10歳 女の子
数年前から右眼の下まぶたに出来物があり、徐々に大きくなってきていました。
出来物の刺激で目が充血したり、目やにが増えたり、掻いてしまって出血することもあったため、今回出来物を取る手術をさせていただきました。
まぶたの出来物を取るときは出来物を皮膚から削ぎ取るだけでは再発してしまいます。
なので、出来物とその下のまぶたごと三角形に切って、断面をぴったり合わせて縫うことが必要です。
手術前のお写真です↓
手術直後のお写真です↓
手術して2週間後に抜糸をしました。
手術して3週間目のお写真です↓
経過も順調で手術後も目を気にすることなく
元気に過ごしてくれています。
傷跡もほとんど目立たず自然な状態に仕上がり、飼主様が喜んでくださりとても嬉しく思いました(^^)
こんにちは、獣医師の藤井です!
今日は緑内障の治療を紹介しようと思います。
柴犬 6歳 女の子
左眼が緑内障という眼圧が上がる病気で他院から紹介来院されました。
来院されたときには既に視覚の回復は見込めない状態だったため、痛みをとってあげる目的で眼の中にシリコンインプラントを入れる手術をさせて頂きました。
手術してから2週間目の写真です。
この手術は眼の中身だけをインプラントに入れ替える手術です。外側は本人の眼のままなので、見た目は比較的自然に近い状態になります。
来院された当初は眼を痛がり触られるのを嫌がっていましたが、眼の周りも触らせてくれるようになり、痛がる様子もなく元気に過ごしてくれています。
こんにちは!獣医師の藤井です。
今日は角膜の病気の治療過程を紹介しようと思います!
シ-・ズ- 6カ月齢 男の子
角膜が変形してきたとのことで他院から紹介来院されました。
↑角膜の中心部が異常に膨らんでいます。角膜が膨らんで眼を閉じきれず、違和感がある状態です。
治療としては瞬膜という眼の鼻側にある膜で眼を覆う処置をしました。
治療から10日目に覆っていた膜をはずしました。分厚くなっていた角膜は正常に近い厚みまで戻りました。膨らんでいた部分が傷として残っており、傷を治すために周囲から血管が伸びてきていました。
ここから傷を治すために目薬の治療を開始しました。
↑初診日から3週間目の写真です。
傷は治り血管が引いてきています。角膜の濁りが残っていますが時間の経過とともに引いていくと判断し通院は終了にしました。
治療から2ヶ月と2週間目に電話で経過をお聞きしたところ、角膜は透明に戻っていて痛がる様子などはなく元気に過ごしてくれているとのことでした(*^^*)
一般診療と眼科を担当しています。
アイペットに来てあっという間に3年が経ち
すっかり病院や奈良の生活に馴染めてきました(*^^*)
今日は私が眼科診療を目指したきっかけについて話したいと思います。
アイペットに来る前は大阪の2次診療施設という
重症な患者様の治療をする病院で研修医として勤務したくさん貴重な経験ができました。
そこで初めて白内障の治療に携わったときのことですが、さっきまで眼が真っ白で怖くて動けなかったわんちゃんが、手術直後からすぐ私と目が合いトコトコと歩きだしました。
私は驚いて眼科指導医に
「すごいですね!!」 と言うと
指導医はにっこりして冗談で
「魔法です~」と返されました。
白内障は他の大きな手術とは違い合併症を出さないために、最小限の刺激で手術をするためほどんど手術の痕跡がなく、その高度な技術は本当に ”魔法 ” みたいだと感動しました。
この頃からいつか自分もそんな治療ができるようになりたいと思い、眼科に力を注ぎこちらで眼科を担当させて頂けるようになりました。
これからも動物や飼主様に寄り添い魔法のような痕跡の残らない治療を目指して日々精進します。
これからはより飼主様にイメージしやすく安心して通って頂けるよう、自分のことや治療した眼科の写真なども載せていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
現在準備中です。