こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回はドライアイの治療についてご紹介します!
ドライアイは様々な原因による涙の量の低下や、正常な瞬きが出来ない事によって角膜が乾燥し、角膜の表面が黒く濁って物が見えにくくなったり、灼熱感による不快症状や目ヤニや傷など、様々な眼のトラブルを引き起こしたりします
ペキニーズ 7歳 男の子
ドライアイの経過が長い患者様で、他院にて3種類の目薬で治療されており、今回セカンドオピニオンで当施設を受診されました
来院時は右眼が赤く眼球が飛び出たような状態で、角膜全体が黒く濁り角膜の中心部は傷があり、そこに目ヤニが固まって盛り上がっている状態でした(下のお写真)

今回の場合は涙がほとんど出ておらず角膜が乾燥し、摩擦によって瞬きが出来ず眼球が前に出てきて、更に瞬きが出来なくなる悪循環に陥っている状態でした
治療はまずは傷を治す目薬の治療を3週間行い、傷が改善した頃からドライアイの治療に移り、保湿効果が高く角膜表面の潤滑を良くする目薬の治療を行いました
ドライアイの治療開始から1か月後のお写真です↓

角膜中心部の盛り上がりや赤みや目ヤニは改善し、正常に瞬きが出来るようになって、赤くてこぼれ落ちそうに飛び出ていた眼球は正常な位置に戻っていました(^^)

ドライアイは基本的に付き合っていく眼の病気なので、今後も目薬の継続や定期検査が必要ですが、今のところ1種類の目薬で安定してくれています(^-^)
継続治療はご家族やわんちゃんの協力が不可欠なので、続けやすい治療をこれからも心がけていきたいです!(^^)!
