こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回は角膜の傷の治療のひとつを紹介したいと思います。
ペキニーズ 3歳 男の子
角膜に深い傷ができているとのことで、他院より紹介来院されました。
来院時は、左眼の角膜の中心部に直径4mm程のかなり深い傷が見られました。角膜の傷が深い場合は、治るのに時間がかかりその間に眼に穴があいて失明してしまうリスクが高いです。
そこで今回角膜の傷を補強する手術をさせて頂きました。
この手術は白眼の部分の表面の膜(結膜)を一部切って、傷の部分を覆って縫合するものです。
こうすることによって、傷を補強し、結膜から直接栄養をおくることで傷の改善を促します。
手術前のお写真です↓
手術後の経過のお写真です↓
今回手術直後でも目がしょぼついたり擦ろうとする仕草もなく、目は開いてくれていました。
傷が治ると徐々に傷を覆っていた結膜は目立たなくなっていきます。
両眼ともしっかり見えて元気に生活してくれているようです(*^^*)