こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回は瞼の出来物の手術の治療をした患者様の経過をご紹介させて頂きます。
ジャックラッセル・テリア 12歳 女の子
以前から左上の瞼に出来物があり、徐々に大きくなってきたとのことでした。
わんちゃんの瞼の出来物の多くは良性で転移をしないものですが、物理的な刺激で眼に刺激を与えてしまう可能性があります。
今回の場合は出来物の摩擦によって、角膜に炎症と血管が見られ、眼を気にして擦り出血するなどの症状も認められるようになっていたので、手術による治療をさせて頂くことになりました。
◆手術の経過◆
手術直前↓
瞼をめくると瞼の裏が特に腫れていて、刺激によって角膜に血管が生じていました。
出来物は大きくなると切り取る範囲も増えるため、早めの治療が推奨されます。
今回切り取る範囲が大きかったですが、手術前にしっかりお薬で炎症を落ち着かせて手術することで、切除範囲をできる限り抑えました。
手術後2週間(抜糸時)↓
出来物の摩擦によって起こっていた角膜の炎症や血管は落ち着いてきました
まだ毛は完全に生えていないですが、切ったラインがわからないくらい、上下の瞼のバランスも問題なくとても綺麗にくっついてくれました。
瞼の出来物を気にしてしょぼしょぼしていたお目目が、ぱっちりとしてくれて嬉しく思いました(^^)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^-^*)
今回は緑内障の治療でシリコンインプラント挿入術を受けられた患者様2名の経過をご紹介します
緑内障は様々な原因で眼圧が上昇し、痛みを生じて最終的には失明に至る眼の病気です
シリコンインプラント挿入術は、目薬の治療が困難で既に視力を失ってしまった患者様のための手術です
この手術は眼の表面は本人のものを残して中身のみインプラントに入換える手術なので、見た目が比較的自然であることや、緑内障の目薬が不要になり、緑内障による痛みからも解放されるというメリットがあります
◆シーズーさん 12歳 女の子
この方は3年前に右眼の手術、3ヶ月前に左眼の手術を受けられました
↑現在は元々の右眼のドライアイの目薬のみ治療中で元気に過ごしてくれています
このように、見た目は自然で一見手術したかわからないようになってくれています(^_^)
◆アメリカン・コッカー・スパニエル 10歳 女の子
こちらの方は、1年前に右眼の手術をうけられました
↓手術をうけた直後のお写真です緑内障の影響で右眼が既に大きくなっていています
↓手術して約半年以上たったお写真です
時間がたつと大きくなっていた右眼がシリコンインプランになじんで左右差が少なっています(^_^)
↓この方は、角膜の色が少し白く濁っています(個人差で黒いままの方と白く濁る方がいますが、痛みや他に問題はありません)
現在は逆の目の定期検査と、目薬の治療で通って頂いています
4月23日より片山獣医師が産休・育休から復帰しております。
それにより今後は眼科診療を藤井獣医師と2名体制で行ってまいります。
基本的にはどの曜日も眼科の診察が可能になりますので、眼でお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回は瞼の出来物の手術の治療をした患者様の経過をご紹介させて頂きます。
シベリアンハスキー 11歳 女の子
以前から左上の瞼に出来物があり、徐々に大きくなってきたとのことでした。
わんちゃんの瞼の出来物の多くは良性で転移をしないものですが、物理的な刺激で眼に刺激を与えてしまう可能性があります。
今回の場合は出来物の摩擦によって、角膜の真ん中が白く濁ってきており目を気にする等の症状も認められるようになっていたので、手術による治療をさせて頂くことになりました。
◆手術の経過◆
手術直前↓
手術直後↓
手術後2週間(抜糸時)↓
毛は徐々に生え、傷口は綺麗にひっついてくれてぱっちりと目を開いてくれており、快適に過ごしてくれているとのことです(^^♪
こんにちは!眼科担当獣医師の藤井です(*^^*)
今回は角膜の傷に対する手術による治療をご紹介します。
シーズー 7歳 男の子
左眼の角膜の中央部に深い傷が出来ていました
傷はかなり深いと治るまでに時間がかかる上にその間に角膜が破れて失明してしまうリスクが高くなるため、今回手術による治療を相談の上選択しました。
角膜の中央部に直径5㎜程の深い傷があります↓
今回の手術は角膜をスライスして中央部の傷を覆って縫合するというものです
この方法は、最終的な仕上がりがとても綺麗になりますが、1~2mm程の薄い角膜を破れないように横に半分にスライスするので、非常に繊細な手技が必要とされます。
術後5日↓
術後11日↓
傷を治すための血管が伸びてきています
術後20日↓
さらに血管は中心に向かって伸びてきています
術後26日↓
傷が治ると血管は徐々に引いていきます
この頃には角膜を縫合した糸もほとんど吸収されています
術後68日↓
血管はほとんどなくなり糸は完全に吸収され角膜の透明感もしっかり出ています
左眼の手術をさせて頂きましたが、最終的には外見上わからないくらいに自然に仕上がってくれました
治療前に比べて嬉しそうな表情を見せてくれて嬉しく思いました(^_^)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回はドライアイの治療についてご紹介します!
ドライアイは様々な原因による涙の量の低下や、正常な瞬きが出来ない事によって角膜が乾燥し、角膜の表面が黒く濁って物が見えにくくなったり、灼熱感による不快症状や目ヤニや傷など、様々な眼のトラブルを引き起こしたりします
ペキニーズ 7歳 男の子
ドライアイの経過が長い患者様で、他院にて3種類の目薬で治療されており、今回セカンドオピニオンで当施設を受診されました
来院時は右眼が赤く眼球が飛び出たような状態で、角膜全体が黒く濁り角膜の中心部は傷があり、そこに目ヤニが固まって盛り上がっている状態でした(下のお写真)
今回の場合は涙がほとんど出ておらず角膜が乾燥し、摩擦によって瞬きが出来ず眼球が前に出てきて、更に瞬きが出来なくなる悪循環に陥っている状態でした
治療はまずは傷を治す目薬の治療を3週間行い、傷が改善した頃からドライアイの治療に移り、保湿効果が高く角膜表面の潤滑を良くする目薬の治療を行いました
ドライアイの治療開始から1か月後のお写真です↓
角膜中心部の盛り上がりや赤みや目ヤニは改善し、正常に瞬きが出来るようになって、赤くてこぼれ落ちそうに飛び出ていた眼球は正常な位置に戻っていました(^^)
ドライアイは基本的に付き合っていく眼の病気なので、今後も目薬の継続や定期検査が必要ですが、今のところ1種類の目薬で安定してくれています(^-^)
継続治療はご家族やわんちゃんの協力が不可欠なので、続けやすい治療をこれからも心がけていきたいです!(^^)!
こんにちは、獣医師の藤井です!
今回は角膜の傷が深く手術に至った治療についてご紹介させて頂きます
トイプードル 13歳 女の子
左眼がショボショボするとのことで、診させて頂いたところ
角膜の真ん中よりやや左上の位置に傷がみられました
角膜に傷が出来た場合、まずはエリザベスカラーをつけて
目薬の治療を開始しますが、今回は傷が深く角膜が破れてしまい眼が潰れてしまうリスクが高い為、手術をさせて頂くことになりました
手術は白眼の部分の結膜を切って角膜の傷に蓋をして縫合するというものです
結膜で傷口に蓋をすることで、傷口を強化し、血流を傷口に送ることで傷の治りを促進させます
こちらが経過のお写真になります
手術前(角膜の真ん中に傷が見られます)↓
手術直後↓(結膜を角膜に縫合しています)
手術して麻酔から覚めた状態↓(左眼が手術をしています)
手術後数日は違和感を示すことがありますが
今回、眼がショボショボするなどの症状は見られず
手術直後も傷口は大きく目立たなかったです
手術後約1ヶ月↓
(傷は治って結膜や縫合糸が薄くなってきています)
手術後約4ヶ月↓
(結膜や縫合糸は吸収され目立たなくなってきています)
ぱっちりと眼は開いてくれて元気に過ごせているとのことです(^^)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回はチェリーアイの治療をご紹介します
チェリーアイは涙をだす腺(瞬膜腺:通常は鼻側の下瞼の内側に位置しています)が、外側に出てきてしまう主に若い子にみられる疾患です
チェリーアイの原因ははっきりとわかっていませんが、瞬膜腺を繋ぐ靭帯の緩みによっておこるとされていて、放置していると涙の量が減ってドライアイになったり眼の違和感に繋がったりすることがあるため、手術で瞬膜腺を元の位置に戻す治療が推奨されます
チェリーアイの手術は比較的再発率のある治療で、なかには複数回手術が必要になる場合があります
患者様 MIX 6ヶ月 男の子
もともとチェリーアイがあり、4ヶ月齢時に他院にて手術を実施されましたが、再発されたとのことで紹介来院されました
今回はチェリーアイの手術と去勢手術を同時に行わせてい頂きました
治療の経過のお写真になります↓
手術直前
手術直後
手術直後は手術箇所が少し腫れてます
直後は多少の違和感で目が開きにくなることもありますが
今回そのような症状は見られませんでした
術後1ヶ月
手術箇所の腫れは引いて、現時点では再発等みられず
元気に過ごしてくれているとのことです(*^^*)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回はチェリーアイの治療についてご紹介します
チェリーアイは涙をだす腺(瞬膜腺:通常は鼻側の下瞼の内側に位置しています)が、外側に出てきてしまう主に若い子にみられる疾患です
チェリーアイの原因ははっきりとわかっていませんが、瞬膜腺を繋ぐ靭帯の緩みによっておこるとされていて、放置していると涙の量が減ってドライアイになったり眼の違和感に繋がったりすることがあるため、手術で瞬膜腺を元の位置に戻す治療が推奨されます。
チェリーアイの手術は比較的再発率のある治療で、なかには複数回手術が必要になる場合があります。
患者様 MIX 3歳 男の子
生後半年程からチェリーアイを認めていたとのこと
今後のドライアイなどの合併症を考慮し、今回手術による治療をさせて頂くことになりました。
治療の経過のお写真になります↓
手術直前
手術直後
手術直後は手術箇所が腫れて多少の違和感あり
少し目が開きにくそうになります
術後2週間目
目はしっかり開けて違和感はなくなっていそうです
術後1ヶ月
目の違和感やチェリーアイの再発は見られないです
現時点では再発等みられず、過ごしてくれているとのことです(*^^*)
こんにちは獣医師の藤井です!
今回は瞼のできもの治療をご紹介いたします。
犬種はMIXさん 7歳 男の子
左上の瞼が一部膨れてきたとのことで来院されました。
経過や眼科検査から、瞼の油を出す腺に主に細菌感染がおこることで引き起こされる麦粒腫と診断し、飲み薬と目薬で治療させて頂きました。
治療経過のお写真です↓
治療前
治療1週間後
一週間でほとんど出来物は改善してくれました。
念のためあと数日分
抗生剤を追加処方し治療終了となりました(*^^*)