こんにちは、獣医師の藤井です!
今回は角膜の傷が深く手術に至った治療についてご紹介させて頂きます
トイプードル 13歳 女の子
左眼がショボショボするとのことで、診させて頂いたところ
角膜の真ん中よりやや左上の位置に傷がみられました
角膜に傷が出来た場合、まずはエリザベスカラーをつけて
目薬の治療を開始しますが、今回は傷が深く角膜が破れてしまい眼が潰れてしまうリスクが高い為、手術をさせて頂くことになりました
手術は白眼の部分の結膜を切って角膜の傷に蓋をして縫合するというものです
結膜で傷口に蓋をすることで、傷口を強化し、血流を傷口に送ることで傷の治りを促進させます
こちらが経過のお写真になります
手術前(角膜の真ん中に傷が見られます)↓
手術直後↓(結膜を角膜に縫合しています)
手術して麻酔から覚めた状態↓(左眼が手術をしています)
手術後数日は違和感を示すことがありますが
今回、眼がショボショボするなどの症状は見られず
手術直後も傷口は大きく目立たなかったです
手術後約1ヶ月↓
(傷は治って結膜や縫合糸が薄くなってきています)
手術後約4ヶ月↓
(結膜や縫合糸は吸収され目立たなくなってきています)
ぱっちりと眼は開いてくれて元気に過ごせているとのことです(^^)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回はチェリーアイの治療をご紹介します
チェリーアイは涙をだす腺(瞬膜腺:通常は鼻側の下瞼の内側に位置しています)が、外側に出てきてしまう主に若い子にみられる疾患です
チェリーアイの原因ははっきりとわかっていませんが、瞬膜腺を繋ぐ靭帯の緩みによっておこるとされていて、放置していると涙の量が減ってドライアイになったり眼の違和感に繋がったりすることがあるため、手術で瞬膜腺を元の位置に戻す治療が推奨されます
チェリーアイの手術は比較的再発率のある治療で、なかには複数回手術が必要になる場合があります
患者様 MIX 6ヶ月 男の子
もともとチェリーアイがあり、4ヶ月齢時に他院にて手術を実施されましたが、再発されたとのことで紹介来院されました
今回はチェリーアイの手術と去勢手術を同時に行わせてい頂きました
治療の経過のお写真になります↓
手術直前
手術直後
手術直後は手術箇所が少し腫れてます
直後は多少の違和感で目が開きにくなることもありますが
今回そのような症状は見られませんでした
術後1ヶ月
手術箇所の腫れは引いて、現時点では再発等みられず
元気に過ごしてくれているとのことです(*^^*)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回はチェリーアイの治療についてご紹介します
チェリーアイは涙をだす腺(瞬膜腺:通常は鼻側の下瞼の内側に位置しています)が、外側に出てきてしまう主に若い子にみられる疾患です
チェリーアイの原因ははっきりとわかっていませんが、瞬膜腺を繋ぐ靭帯の緩みによっておこるとされていて、放置していると涙の量が減ってドライアイになったり眼の違和感に繋がったりすることがあるため、手術で瞬膜腺を元の位置に戻す治療が推奨されます。
チェリーアイの手術は比較的再発率のある治療で、なかには複数回手術が必要になる場合があります。
患者様 MIX 3歳 男の子
生後半年程からチェリーアイを認めていたとのこと
今後のドライアイなどの合併症を考慮し、今回手術による治療をさせて頂くことになりました。
治療の経過のお写真になります↓
手術直前
手術直後
手術直後は手術箇所が腫れて多少の違和感あり
少し目が開きにくそうになります
術後2週間目
目はしっかり開けて違和感はなくなっていそうです
術後1ヶ月
目の違和感やチェリーアイの再発は見られないです
現時点では再発等みられず、過ごしてくれているとのことです(*^^*)
こんにちは獣医師の藤井です!
今回は瞼のできもの治療をご紹介いたします。
犬種はMIXさん 7歳 男の子
左上の瞼が一部膨れてきたとのことで来院されました。
経過や眼科検査から、瞼の油を出す腺に主に細菌感染がおこることで引き起こされる麦粒腫と診断し、飲み薬と目薬で治療させて頂きました。
治療経過のお写真です↓
治療前
治療1週間後
一週間でほとんど出来物は改善してくれました。
念のためあと数日分
抗生剤を追加処方し治療終了となりました(*^^*)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今日はいつもの眼科症例紹介ではなく自分の趣味をご紹介したいと思います!
私は小さい頃から絵を描くことが好きで、学生の頃はテスト用紙の裏や教科書の余白の部分も落書きだらけで怒られることもしょっちゅうでした(^^;)
今ではその甲斐?があって、ときどき依頼をうけて絵を描かせてもらう機会がありますので一部ご紹介します(*^^*)
例えばホームページの眼科のアイキャッチ画像も実は自分で描いてみました↓
一番最近ではサーカスのフォトスポット用のイラストを描かせてもらったり↓
別の動物病院で使用する看板を作成したり↓
アイ・ペットクリニックで使用してるこちらの看板も実は描かせて頂きました(^^♪
LINEのアイコン風の似顔絵を描いたり
結婚式のウェルカムボードを描いたり
こんな感じでちょくちょくとやって良い息抜きになってます
いつか自分の絵が動物やご家族のためになるようなことに使えたらいいなと思うこの頃でした(*^^*)
こんにちは、獣医師の藤井です(*^^*)
今回は眼の中の出来物で眼球摘出の治療をさせて頂いた患者様の経過について紹介させて頂こうと思います。
チワワさん 9歳 女の子
左眼が赤くなっているころ眼の中に出来物が見つかり他院より紹介来院されました。
来院時には出来物によって眼圧が上り、眼の中の構造物の位置関係がくずれて失明している状態だったため、飼主様と相談し、痛みをとることと悪性だった場合の転移を予防する目的で眼球摘出をさせて頂くことになりました。
手術前のお写真です↓
左眼の虹彩から出来物ができて、レンズの位置がずれたり
眼の向きがかわってきたりしています。
手術して2週間がたち抜糸をしました↓
少し毛が生えてきてくれています。
手術をして約1ヶ月後のお写真です↓
毛は完全に生えてくれました。手術箇所の炎症が落ち着き
少しくぼみが出来てきています。
出来物の検査の結果は悪性の腫瘍とのことでしたが、現時点で明らかな転移などはなく元気に生活してくれています(*^^*)
こんにちは、獣医師の藤井です!
今回は、眼の中に腫瘍を認めた患者様の経過と治療について紹介したいと思います。
ゴールデン・レトリーバー 9歳 女の子
2年程前から眼の中の虹彩と呼ばれる箇所に出来物(腫瘍)を認めていました。
眼の中の腫瘍には良性と悪性のものがあり、見た目で判断するのは困難です。
悪性の場合は全身へ転移するリスクがあるため、早めに眼をとる手術をすることが推奨されます。
良性の場合は、全身への転移のリスクは低いですが、腫瘍が大きくなると眼の痛みを伴うため同様の手術が必要になる可能性があります。
飼主様と相談し、腫瘍によって痛みが出るまでは手術はせず定期健診をさせて頂いておりました。
眼の中の腫瘍の定期検査時のお写真です↓
初診時から1年9ヶ月に腫瘍によって眼の中の構造が壊れ失明し痛みの症状を認めた為、眼をとる手術をさせて頂くことになりました。
手術直後↓
手術後2週間↓
手術箇所を保護するために手術後しばらくはワンちゃん用のゴーグルを装着されていたとのことです
手術後1ヶ月後↓
摘出した腫瘍を検査に出したところ腫瘍は良性のもので転移の可能性は低いとのことでした。
手術後1ヶ月の様子として、お友達のボルゾイさんと追いかけっこをしたりして元気に過ごしてくれているとのことです。
術後2ヵ月になります↓
毛もしっかり生えてくれました。手術箇所は少し窪んでるようですが、元気に過ごしてくれているとのことです(*^^*)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回は角膜の傷の治療のひとつを紹介したいと思います。
ペキニーズ 3歳 男の子
角膜に深い傷ができているとのことで、他院より紹介来院されました。
来院時は、左眼の角膜の中心部に直径4mm程のかなり深い傷が見られました。角膜の傷が深い場合は、治るのに時間がかかりその間に眼に穴があいて失明してしまうリスクが高いです。
そこで今回角膜の傷を補強する手術をさせて頂きました。
この手術は白眼の部分の表面の膜(結膜)を一部切って、傷の部分を覆って縫合するものです。
こうすることによって、傷を補強し、結膜から直接栄養をおくることで傷の改善を促します。
手術前のお写真です↓
手術後の経過のお写真です↓
今回手術直後でも目がしょぼついたり擦ろうとする仕草もなく、目は開いてくれていました。
傷が治ると徐々に傷を覆っていた結膜は目立たなくなっていきます。
両眼ともしっかり見えて元気に生活してくれているようです(*^^*)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回は白内障の治療を紹介しようと思います。
ミニチュア・ピンシャー 11歳 女の子
両眼に白内障が見られるとのことで他院より紹介来院されました。
来院された際、両眼とも白内障はかなり進行している段階でほとんど物が見えないため、怖がってなかなか歩けない状態でした。
白内障手術が出来る眼かしっかり判断する必要があるため、半日お預かりの検査をし、手術適応と判断した上で左眼の白内障の手術をさせて頂くことになりました。
手術直後のお写真です↓
手術前の水晶体は右眼と同じくらいの白さでした。
手術直後は多少の眼のしょぼつきはありましたが、人が通るとしっかり眼で追ってくれていました。
手術1日後のお写真です↓
1日後には眼はしっかりと開くようになりました。
手術後しばらくは合併症に注意する必要があるため、手術していない方の眼も合わせて定期健診に通って頂いています。
今までは怖がって動けなかったのが、お散歩では積極的に歩いてくれて、表情も明るくなったとのことです(*^^*)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回はまぶたのできものの治療を紹介します。
フレンチ・ブルドック 10歳 女の子
2年程前から両眼の上のまぶたにできものが出来、少しずつ大きくなっていました。
わんちゃんの場合、まぶたのできものは良性の物が多いですが、大きくなりすぎると手術でまぶたを切る範囲が増えたり、不快な症状が出てしまう可能性がある為、今回手術をさせて頂くことになりました。
手術前と手術直後のお写真です↓
手術直後も明らかに痛そうにする仕草はなく、腫れも軽度でした。手術後2週間で抜糸をしました。
手術して3週間後のお写真です↓
自然に近い状態に仕上がり、素敵な表情もみせてくれて嬉しく思いました。