こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回は瞼の出来物の手術の治療をした患者様の経過をご紹介させて頂きます。
シベリアンハスキー 11歳 女の子
以前から左上の瞼に出来物があり、徐々に大きくなってきたとのことでした。
わんちゃんの瞼の出来物の多くは良性で転移をしないものですが、物理的な刺激で眼に刺激を与えてしまう可能性があります。
今回の場合は出来物の摩擦によって、角膜の真ん中が白く濁ってきており目を気にする等の症状も認められるようになっていたので、手術による治療をさせて頂くことになりました。
◆手術の経過◆
手術直前↓
手術直後↓
手術後2週間(抜糸時)↓
毛は徐々に生え、傷口は綺麗にひっついてくれてぱっちりと目を開いてくれており、快適に過ごしてくれているとのことです(^^♪
こんにちは!眼科担当獣医師の藤井です(*^^*)
今回は角膜の傷に対する手術による治療をご紹介します。
シーズー 7歳 男の子
左眼の角膜の中央部に深い傷が出来ていました
傷はかなり深いと治るまでに時間がかかる上にその間に角膜が破れて失明してしまうリスクが高くなるため、今回手術による治療を相談の上選択しました。
角膜の中央部に直径5㎜程の深い傷があります↓
今回の手術は角膜をスライスして中央部の傷を覆って縫合するというものです
この方法は、最終的な仕上がりがとても綺麗になりますが、1~2mm程の薄い角膜を破れないように横に半分にスライスするので、非常に繊細な手技が必要とされます。
術後5日↓
術後11日↓
傷を治すための血管が伸びてきています
術後20日↓
さらに血管は中心に向かって伸びてきています
術後26日↓
傷が治ると血管は徐々に引いていきます
この頃には角膜を縫合した糸もほとんど吸収されています
術後68日↓
血管はほとんどなくなり糸は完全に吸収され角膜の透明感もしっかり出ています
左眼の手術をさせて頂きましたが、最終的には外見上わからないくらいに自然に仕上がってくれました
治療前に比べて嬉しそうな表情を見せてくれて嬉しく思いました(^_^)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回はドライアイの治療についてご紹介します!
ドライアイは様々な原因による涙の量の低下や、正常な瞬きが出来ない事によって角膜が乾燥し、角膜の表面が黒く濁って物が見えにくくなったり、灼熱感による不快症状や目ヤニや傷など、様々な眼のトラブルを引き起こしたりします
ペキニーズ 7歳 男の子
ドライアイの経過が長い患者様で、他院にて3種類の目薬で治療されており、今回セカンドオピニオンで当施設を受診されました
来院時は右眼が赤く眼球が飛び出たような状態で、角膜全体が黒く濁り角膜の中心部は傷があり、そこに目ヤニが固まって盛り上がっている状態でした(下のお写真)
今回の場合は涙がほとんど出ておらず角膜が乾燥し、摩擦によって瞬きが出来ず眼球が前に出てきて、更に瞬きが出来なくなる悪循環に陥っている状態でした
治療はまずは傷を治す目薬の治療を3週間行い、傷が改善した頃からドライアイの治療に移り、保湿効果が高く角膜表面の潤滑を良くする目薬の治療を行いました
ドライアイの治療開始から1か月後のお写真です↓
角膜中心部の盛り上がりや赤みや目ヤニは改善し、正常に瞬きが出来るようになって、赤くてこぼれ落ちそうに飛び出ていた眼球は正常な位置に戻っていました(^^)
ドライアイは基本的に付き合っていく眼の病気なので、今後も目薬の継続や定期検査が必要ですが、今のところ1種類の目薬で安定してくれています(^-^)
継続治療はご家族やわんちゃんの協力が不可欠なので、続けやすい治療をこれからも心がけていきたいです!(^^)!
こんにちは、獣医師の藤井です!
今回は角膜の傷が深く手術に至った治療についてご紹介させて頂きます
トイプードル 13歳 女の子
左眼がショボショボするとのことで、診させて頂いたところ
角膜の真ん中よりやや左上の位置に傷がみられました
角膜に傷が出来た場合、まずはエリザベスカラーをつけて
目薬の治療を開始しますが、今回は傷が深く角膜が破れてしまい眼が潰れてしまうリスクが高い為、手術をさせて頂くことになりました
手術は白眼の部分の結膜を切って角膜の傷に蓋をして縫合するというものです
結膜で傷口に蓋をすることで、傷口を強化し、血流を傷口に送ることで傷の治りを促進させます
こちらが経過のお写真になります
手術前(角膜の真ん中に傷が見られます)↓
手術直後↓(結膜を角膜に縫合しています)
手術して麻酔から覚めた状態↓(左眼が手術をしています)
手術後数日は違和感を示すことがありますが
今回、眼がショボショボするなどの症状は見られず
手術直後も傷口は大きく目立たなかったです
手術後約1ヶ月↓
(傷は治って結膜や縫合糸が薄くなってきています)
手術後約4ヶ月↓
(結膜や縫合糸は吸収され目立たなくなってきています)
ぱっちりと眼は開いてくれて元気に過ごせているとのことです(^^)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回はチェリーアイの治療をご紹介します
チェリーアイは涙をだす腺(瞬膜腺:通常は鼻側の下瞼の内側に位置しています)が、外側に出てきてしまう主に若い子にみられる疾患です
チェリーアイの原因ははっきりとわかっていませんが、瞬膜腺を繋ぐ靭帯の緩みによっておこるとされていて、放置していると涙の量が減ってドライアイになったり眼の違和感に繋がったりすることがあるため、手術で瞬膜腺を元の位置に戻す治療が推奨されます
チェリーアイの手術は比較的再発率のある治療で、なかには複数回手術が必要になる場合があります
患者様 MIX 6ヶ月 男の子
もともとチェリーアイがあり、4ヶ月齢時に他院にて手術を実施されましたが、再発されたとのことで紹介来院されました
今回はチェリーアイの手術と去勢手術を同時に行わせてい頂きました
治療の経過のお写真になります↓
手術直前
手術直後
手術直後は手術箇所が少し腫れてます
直後は多少の違和感で目が開きにくなることもありますが
今回そのような症状は見られませんでした
術後1ヶ月
手術箇所の腫れは引いて、現時点では再発等みられず
元気に過ごしてくれているとのことです(*^^*)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今回はチェリーアイの治療についてご紹介します
チェリーアイは涙をだす腺(瞬膜腺:通常は鼻側の下瞼の内側に位置しています)が、外側に出てきてしまう主に若い子にみられる疾患です
チェリーアイの原因ははっきりとわかっていませんが、瞬膜腺を繋ぐ靭帯の緩みによっておこるとされていて、放置していると涙の量が減ってドライアイになったり眼の違和感に繋がったりすることがあるため、手術で瞬膜腺を元の位置に戻す治療が推奨されます。
チェリーアイの手術は比較的再発率のある治療で、なかには複数回手術が必要になる場合があります。
患者様 MIX 3歳 男の子
生後半年程からチェリーアイを認めていたとのこと
今後のドライアイなどの合併症を考慮し、今回手術による治療をさせて頂くことになりました。
治療の経過のお写真になります↓
手術直前
手術直後
手術直後は手術箇所が腫れて多少の違和感あり
少し目が開きにくそうになります
術後2週間目
目はしっかり開けて違和感はなくなっていそうです
術後1ヶ月
目の違和感やチェリーアイの再発は見られないです
現時点では再発等みられず、過ごしてくれているとのことです(*^^*)
こんにちは獣医師の藤井です!
今回は瞼のできもの治療をご紹介いたします。
犬種はMIXさん 7歳 男の子
左上の瞼が一部膨れてきたとのことで来院されました。
経過や眼科検査から、瞼の油を出す腺に主に細菌感染がおこることで引き起こされる麦粒腫と診断し、飲み薬と目薬で治療させて頂きました。
治療経過のお写真です↓
治療前
治療1週間後
一週間でほとんど出来物は改善してくれました。
念のためあと数日分
抗生剤を追加処方し治療終了となりました(*^^*)
こんにちは!獣医師の藤井です(*^^*)
今日はいつもの眼科症例紹介ではなく自分の趣味をご紹介したいと思います!
私は小さい頃から絵を描くことが好きで、学生の頃はテスト用紙の裏や教科書の余白の部分も落書きだらけで怒られることもしょっちゅうでした(^^;)
今ではその甲斐?があって、ときどき依頼をうけて絵を描かせてもらう機会がありますので一部ご紹介します(*^^*)
例えばホームページの眼科のアイキャッチ画像も実は自分で描いてみました↓
一番最近ではサーカスのフォトスポット用のイラストを描かせてもらったり↓
別の動物病院で使用する看板を作成したり↓
アイ・ペットクリニックで使用してるこちらの看板も実は描かせて頂きました(^^♪
LINEのアイコン風の似顔絵を描いたり
結婚式のウェルカムボードを描いたり
こんな感じでちょくちょくとやって良い息抜きになってます
いつか自分の絵が動物やご家族のためになるようなことに使えたらいいなと思うこの頃でした(*^^*)
こんにちは、獣医師の藤井です(*^^*)
今回は眼の中の出来物で眼球摘出の治療をさせて頂いた患者様の経過について紹介させて頂こうと思います。
チワワさん 9歳 女の子
左眼が赤くなっているころ眼の中に出来物が見つかり他院より紹介来院されました。
来院時には出来物によって眼圧が上り、眼の中の構造物の位置関係がくずれて失明している状態だったため、飼主様と相談し、痛みをとることと悪性だった場合の転移を予防する目的で眼球摘出をさせて頂くことになりました。
手術前のお写真です↓
左眼の虹彩から出来物ができて、レンズの位置がずれたり
眼の向きがかわってきたりしています。
手術して2週間がたち抜糸をしました↓
少し毛が生えてきてくれています。
手術をして約1ヶ月後のお写真です↓
毛は完全に生えてくれました。手術箇所の炎症が落ち着き
少しくぼみが出来てきています。
出来物の検査の結果は悪性の腫瘍とのことでしたが、現時点で明らかな転移などはなく元気に生活してくれています(*^^*)
こんにちは、獣医師の藤井です!
今回は、眼の中に腫瘍を認めた患者様の経過と治療について紹介したいと思います。
ゴールデン・レトリーバー 9歳 女の子
2年程前から眼の中の虹彩と呼ばれる箇所に出来物(腫瘍)を認めていました。
眼の中の腫瘍には良性と悪性のものがあり、見た目で判断するのは困難です。
悪性の場合は全身へ転移するリスクがあるため、早めに眼をとる手術をすることが推奨されます。
良性の場合は、全身への転移のリスクは低いですが、腫瘍が大きくなると眼の痛みを伴うため同様の手術が必要になる可能性があります。
飼主様と相談し、腫瘍によって痛みが出るまでは手術はせず定期健診をさせて頂いておりました。
眼の中の腫瘍の定期検査時のお写真です↓
初診時から1年9ヶ月に腫瘍によって眼の中の構造が壊れ失明し痛みの症状を認めた為、眼をとる手術をさせて頂くことになりました。
手術直後↓
手術後2週間↓
手術箇所を保護するために手術後しばらくはワンちゃん用のゴーグルを装着されていたとのことです
手術後1ヶ月後↓
摘出した腫瘍を検査に出したところ腫瘍は良性のもので転移の可能性は低いとのことでした。
手術後1ヶ月の様子として、お友達のボルゾイさんと追いかけっこをしたりして元気に過ごしてくれているとのことです。
術後2ヵ月になります↓
毛もしっかり生えてくれました。手術箇所は少し窪んでるようですが、元気に過ごしてくれているとのことです(*^^*)